福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.128(H11/1999.11) -027/042page
2 検証授業の実際と考察
(1) 指導の概要
[1] 検証授業1
本時の主眼は、『マイ=ファイルノート』の意義を理解させ、「単元表紙」の作成をとおして単元全体を概観させ、自分のテーマを設定・調査させることである。
まず生徒には、図書室で資料・図書を探しながら、その情報収集の過程で「テーマ設定」とあわせて「単元表紙」のデザインを考えるよう指示した。生徒たちは予想以上に意欲的な取り組みを見せ、図書室内の特別コーナーにある図書を競うように手にとって、情報収集作業にとりかかった。
受講生17名のうち、本時の段階でテーマが決まった生徒は14名。机間指導では各自が設定したテーマをどのような形でまとめていくかという完成予想図のラフスケッチを頭に描かせることをねらいとして個別指導を行った。
また本時の段階でテーマを絞りきれなかった3名の生徒に対しては、放課後、個別に呼んで根気強く話し合いながら生徒の興味・関心の方向性を探っていった。その結果、次時の段階までには全員が自分のテーマを設定することができた。
[2] 検証授業2
本時は、これまでにまとめた内容を発表させるとともに、他の生徒の発表内容を聞いて、よりよいまとめ方や発表の技法などを学習させることをねらいとした。発表者の持ち時間は一人