福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-032/036page
ア 個の特性に応じた学習の成立を支える学習資料としての有効性の検証
イ 社会的事象の意味を広い視野から考える学習資料としての有効性の検証
ウ 児童の学習意欲を高める学習資料としての有効性の検証
エ コンピュータリテラシーの向上についての有効性の検証
A 対象
○F小学校,T小学校,S小学校の各6年生
B 指導計画及び使用した学習教材の詳細については<http://www.center.fks.ed.jp/Joho/tsuka/s/rinku.htm参照>(3)授業実践の結果から
@ 個の特性に応じた学習の成立を支える学習資料として
事前・事後のアンケート調査からは,社会科の好き・嫌い,習熟度の高低の差に関わりなく学習の資料として活用できたことが確認できた。「テスト」ぺージには,主に学習速度の速い児童や社会科の歴史学習の好きな児童が喜んで取り組み,習熟に励んでいたという教師の観察結果があった。
また,事後のアンケートからは,教科書,資料集等で調べることが苦手な児童でも,自分がクリックするだけで簡単に調べることができるので,調べてまとめる楽しさを味わうことができたということが分かった。A 社会的事象の意味を広い視野から考える学習資料として
質問・意見コーナーでは,児童同士の意見の交換や質問があった。また,事後のアンケート調査からは,「楽しい」「新しい友達ができる」「色々な意見が分かる」「他の学校との交流では,色々な意見があるので良かった」などの回答がほとんどであった。また,楽しいばかりではなく,例えば「どうして,頼朝は弟の義経を倒そうとしたのか」という質問に対して,「弟の義経の活躍に恐れを抱いたから」という意見があり,事象の意味を広い視野から考えるきっかけともなったことが分かった。C 児童の学習意欲を高める資料として
事前・事後のアンケート調査の結果からは,社会科が嫌いと答えている児童の中に,「調べ学習が,おもしろかった」「楽しい」「調べ学習では色々なことを調べることが出来たので良かった」という意見があり,社会科の歴史の学習を嫌っている児童の学習意欲が向上することが分かった。
D コンピュータリテラシーの向上について事前・事後のアンケート結果から,使用し