福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-033/036page

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た児童全員が,コンピュータの起動・終了,目的に応じたマウス操作,キーボードからの文章入力ができるようになったことが分かった。

(4) 実践をとおして明らかになったこと

@ 一人追究の時間を多く保証する学習指導では,一人一人の児童の実態に応じた指導の面で効果的であった。特に,学習量の調整,学習方法の選択で効果的であることが分かった。しかし,あくまでも学習の基本資料は教科書であり,学習の各段階での,個の特性に応じたWeb資料集の効果的な活用法について研究を一層進める必要がある。

実践をとおして明らかになったこと

A 掲示板(質問・意見コーナー)の活用では,一斉での学び合いと同様に,「教科書の○ぺ一ジの図△△△から,×××のように考えました。」というように,考えの根拠となる資料を明らかにして表現させるようにしたい。そのようにすれば,社会的事象の意味を広い視野から考える学習資料となるので,今後ともそのような学習訓練を継続したい。
B 学習の理解度チェック,または,学習の習熟度を確認する「テストページ」は,主に中位以上の児童にとっては大変有効であった。
反面,その時間を利用した下位児童に対する個別指導のあり方を工夫する必要がある。
C 掲示板の活用は,個に応じた学習を進める上で,その子のよさや可能性を広げるきっかけとなることが分かった。今後は「ID」や「password」による認証方式を取り入れ,学校支援ボランティアの協力を募っていくと同時に,相手の立場に立った表現の仕方を指導する必要がある。

4 ネットワークの活用と問題解決的な学習

自ら学び自ら考える力を育てるためには,学習課題や学習活動の選択の幅を広げ,一人一人の児童に応じたきめ細かな対応が求められる。そして,個に応じた柔軟な授業構成は,教師と児童の授業の積み重ねとともに変化し続ける。そこで,6年生の社会科学習の実態を考え,問題解決的な学習を3つのステップでとらえ,ネットワークの教育的な活用法を考えた(図@参照)。
詳細は,<http://www.center.fks.ed.jp/joho/tsuka/web2/PAGEOO1.HTM 参照

5 学びの道具としてのコンピュータ活用

「教育の情報化プロジェクト」における小学校段階の具体的な目標は次のとおりである。
○小学校のうちにすべての児童がコンピュータ・インターネット等をごく身近な道具として慣れ親しみ,何の抵抗感もなく自由に使いこなせるようにする。
○小学校のうちから児童の発達段階に応じて,情報モラルに関する指導を充実するとともに,豊かな人間性を育む「心の教育」においても一層の充実を図る。
授業の実践からも明らかになったように,個


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