フローラ |
時間:
2分47秒
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ウォーターハウスはラファエル前派晩期の画家として位置付けられるでしょう。彼もまた、バーン=ジョーンズと同じ主題、フローラを扱っています。ですが、ウォーターハウスの描く女性像は、バーン=ジョーンズのそれとは違い、非常に現実味を帯びています。それまで現実から逃避していた感のあるラファエル前派。彼らの望んだ理想郷に、バーン=ジョーンズのフローラが種を蒔いて花を咲かせました。華やかであればあるほど切ないラファエル前派。これからくる20世紀のより錯綜した世界を予見しているかのように、ウォーターハウスのフローラは悲しげに、労わりながら、はかなくも精一杯に咲き誇ったラファエル前派の花を、美しいうちとに摘み取っていきます。 |
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