Prints 版画(1/4)

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白と黒の世界
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モノトーンが奏でる版画の世界。紙の発明と同時に、この世に誕生した版画は、多くの画家を魅了してきた。イギリスの画家たちも例外ではない。この白と黒の世界に、無限の可能性を見出そうとしたのである。
ロバート・ローダー
時間: 1分25秒
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郡山市立美術館が所蔵するイギリス版画と本のコレクションは500点に及ぶ。18世紀から現代まで、その極めて質の高い作品の数々は、イギリス版画史のほとんどを網羅している。我々はこの膨大なコレクションを「ローダーコレクション」と呼ぶことにした。なぜなら、このコレクションは一人の人物によって収集されたからである。彼の名はロバート・ローダー。ロバート・ローダー氏は、版画や本の収集家であり、イギリスを代表する美術家である。彼は1969年から13年間、現代美術協会の理事長を務め、その間、ケンブリッジ大学、フィッツウィリアム美術館の理事、そして版画部門の名誉学芸委員を10年間勤めた。1982年に世界的な彫刻家アンソニー・カロとトライアングルアーティスツワークショップを設立以来、毎年10ヶ国で活動を行っている。また、ローダー氏はロンドンとヨハネスブルグにスタジオを持ち、世界各国から集まったアーティストたちに創作の場を提供している。
インタビュー
時間: 1分40秒
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(インタビュー)「もともとイギリス版画には大きな関心がありました。私にとってロマン主義の作品等はとても興味深いものだったのです。それから、ターナーとコンスタブルの魅力的な版画も好きでした。彼らは数多くの版画を作成しているのですが、長い間注目されませんでした。けれども、私はそれらが油絵に匹敵するすばらしい価値をもつものだと思ってました。ターナーやコンスタブルは版画を製作する際に彫り師と十分に話し合いながら、作品が完成するまで緊密な共同作業を行いました。したがって彼らの版画は非常に優れたものであり、注目するに値する作品なのです。しかし、イギリスの美術館ではこれまであまり関心を示していませんでした。私は以前から購入を続けていたのですが、最近になってようやくターナーやコンスタブルの版画作品が注目を集めるようになったのです。」

コレクション
時間: 51秒
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ローダーコレクションは10年以上もの歳月をかけて収集された。このコレクションを通して、私たちはイギリス版画の歴史を振り返ることが出来る。では、その一部を見てみよう。イギリスを代表する2大風景画家、ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーと、ジョン・コンスタブル。雄大な自然のパノラマを描いた彼らの版画は、多くの人々を魅了した。ターナーは生涯を通して優れた作品を数多く残し、コンスタブルも晩年の大半を版画の制作に費やしている。
インタビュー
時間: 1分00秒
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(インタビュー)「ターナーの版画は800枚ほど有りますが、重要なのはターナーが非常にいい職人(彫り師)を使い、彼らとブルーフ(試し彫り)のやり取りをしながら、製作の指示を直接与えていたということです。中には「ここに数えきれない位の人物を描き入れて下さい」などどいう、有名な書込みがあったりしますよ。<研鑚の書>の中には、ターナー自身が版を彫ったと言われる作品が含まれていますし、他の何点かについても同じ事が考えられます。
インタビュー
時間: 50秒
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(インタビュー)これは、制作の途中のブルーフです。水彩の部分は、コンスタブルが自分のイメージを彫り師に伝えるために、ブルーフの上に書き込んだものです。コンスタブルはこうした方法で彫り師と何度もやり取りをしていました。当時は良くあったことなのでしょうが、制作の過程がわかるブルーフ自体が残っていたこと自体がすばらしいのです。」

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郡山市の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。