日本の近代版画〜版芸術の開花〜(1/4)

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日本の近代版画
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版画。それは私たちがより身近に接し、親しめる美術作品といえるでしょう。日本は木版画の伝統と歴史に培われた版画の国といわれています。けれども、現代のように版画が芸術の一つの分野となったのは、実は百年程前の事なのです。近代に花開いた版画の流れを、郡山市立美術館の所蔵作品から辿ってみることにしましょう。
刷り物の時代
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版画は印刷文化と深く結びついてきました。版画という言葉が無かった時代から、紙幣をはじめ、新聞や、雑誌の挿絵などが刷り物として大量に作られていたのです。刷り物の下絵を画家が描くことも珍しくありませんでした。
チャールズ・ワーグマン
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文久元年7月、幕末を揺るがす一大事件が起こりました。東善寺のイギリス行使館に水戸藩の浪士たちが押し入ったのです。この石版画は事件に遭遇したイギリス人のジャーナリスト、チャールズ・ワーグマンが原画を描いたものです。こうした刷り物は、写真のように情報を分かり易く伝える役目も果たしていました。

磐梯山噴火真図
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福島県の磐梯山が大噴火を起こしたのは、明治21年7月15日の未明でした。東京朝日新聞の付録となった「磐梯山噴火真図」。東京か派遣された画家、山本芳翠が現地の状況をスケッチし、合田清が版に仕上げました。爆発の大惨事を伝える画面は、当時の人々に大きな衝撃を与えたのです。
日英同盟調印
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これは日英同盟が調印された明治35年に時事新報に掲載されました。金色に輝く雲の上を静かに進む二人の女性。ユニオンジャックの盾を持つブリタニアはイギリスの象徴。一方、勾玉の首飾りを付け、矛を手にしたやまとひめが日本の象徴として描かれています。
創作版画
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蒲原有明の詩集、「春鳥集の口絵」。山本鼎が西洋の木版技法で緻密に彫り上げました。明治30年代の後半、版画に芸術的価値を見出し、表現の可能性を追求し始めたのは山本鼎を中心とした画家たちでした。それは創作版画運動と呼ばれる、新しい芸術運動だったのです。

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