画業60年の軌跡 鎌田正蔵(4/5)

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マイパターン
時間: 時間:27秒
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九つに分割された画面。単純な形態と目の覚めるような鮮やかな色彩は見るものを引き付けます。鎌田は独立した九つのモチーフをキャンバス上で組み合わせることで視覚的な効果を導き出そうとしました。
アリス・ハーズ夫人に捧ぐ
時間: 時間:1分05秒
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1965年アメリカの平和主義者、アリス・ハーズ夫人がベトナム戦争への抗議からデトロイトで焼身自殺を遂げるという、ショッキングな事件が起こりました。この話を知った鎌田はアリス・ハーズ夫人へのオマージュとして、25点からなる連作を手がけました。デザイン的な要素を含むこれらの作品は、鎌田が抱く戦争のイメージを象徴したものです。私の絵を通じ、ベトナム戦争の悲惨さを市民に訴え社会と世界の平和に役立ちたい、というメッセージが込められているのです。
鳥が落ちる
時間: 時間:45秒
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描かれているのは森でしょうか、それとも人でしょうか。1986年4月、ロシアのチェルノブイリ原子力発電所で重大事故がおきました。周辺から落ちてゆく鳥。放射能汚染は多くの人々や周辺の自然や生き物たちに多大な影響を及ぼしたのです。黒いシルエットは文明がもたらした社会に平然と暮らす私たちへの警告かもしれません。

人類学入門
時間: 時間:45秒
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これらの作品はアパルトヘイト問題を意識して描かれました。人体に施された白、黒、黄色の色彩は人種という象徴的意味合いを背負っています。鎌田は長年、人間のフォルムに関心を抱き探求を続けてきました。人類学入門はその集大成であり、また、終着点でもありました。
基地の風景(B)
時間: 時間:44秒
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基地の風景と題されたこの作品は1991年に起きた湾岸戦争をテーマにしたもので、二つに分割された画面には不揃いな形態がひしめき合い、緊張感の中に奇妙な静けさを漂わせています。
社会を見つめた画家
時間: 時間:1分02秒
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鎌田正蔵は常に社会を見つめた画家でした。世界のどこかで起きている戦争や、不条理な出来事が絶えずインスピレーションとなり、彼を創作へと向かわせました。鎌田のアトリエには、彼の創作のプロセスを示すデッサンが数多く残されています。彼の作品は決して偶然の産物ではなく、蓄積されたイメージが何枚ものデッサンを通じで様々な色や形に置き換えられ、最終的にキャンバス上に構成されたものなのです。

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