アイヅタカサトカイギュウを学ぼう(1/2)

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アイヅタカサトカイギュウ
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これはジュゴンです昔の猟師たちはよく人魚と間違えていたそうです。人魚に似ているかどうかはともかく、なんとも愛嬌のあるユニークな動物ですね。このジュゴンはカイギュウの一種で私たち人間と同じ哺乳類の動物です。現在このカイギュウの仲間はこのジュゴンとマナティしか生きていません。昔は沢山の種類のカイギュウが世界中の海を泳いでいました。800万年前、ここ高郷村が海だった頃、この高郷の海にもカイギュウがいたのです。その名はアイヅタカサトカイギュウです。
1973年
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1973年この静かな高郷村に大きな発見がありました。若松女子高校の地学部の生徒は塩坪橋の近くの阿賀川の川岸でポットホールの調査をしていました。ポットホールとは川の水で回転する小石が開けた穴です。ほぼ調査も終わりかけた頃、一人の生徒がポットホールの淵にある奇妙なものを見つけました。それは大型動物の骨の化石でした。苦労の末発掘し色々と調べた結果、それはくじらの背骨と胸鰭の骨の化石だということがわかりました。このくじらの化石の発見は、その後の海に住む哺乳動物の化石発見のきっかけとなりました。
古い地層
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それにしても何故こんな山の中で海に住む鯨の化石が出てきたのでしょうか。化石は大昔の生物が腐らずに砂や泥に急速に埋没したために出来たものです。当然、古いものは下のほうへ遠ざかってしまい、何百メートルも掘り起こさなければ昔の化石などは見つけることは出来ません。しかし、地球の奥深くにあるマグマの力によって地面が盛り上がる事があるのです。盛り上がった部分は雨や風などによって削られ、古い地層が表面に出てくることがあるのです。

800万年前は海だった
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また、高郷の地層を調べた結果、鯨の化石が発見された地層は800万年前の地層で、当時は浅い海だったことがわかりました。いくつもの出来事がまるで地層のように積み重なって今回の大発見となったのです。
天然記念物指定
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積み重ねられてきたのは出来事だけではありません。多くの人の熱意と努力の地道な積み重ねによって新たな大発見が生まれました。カイギュウの頭の骨の化石がほぼ完全な状態で発掘されたのです。これほどまでに保存状態の良いカイギュウの頭の骨の化石はそれまで山形県にしかありませんでした。更に調査をすすめた結果、それまで発見されたどのカイギュウにも属さない新しい種類のカイギュウであることがわかったのです。このカイギュウは新地種としけ認められ、アイヅタカサトカイギュウと名づけられました。更に世界的にも貴重なものであることが認められ、1997年には福島県天然記念物の指定を受けたのです。偶然と熱意と努力の積み重ねで小さな化石は村の財産に、そして、日本が誇る世界の宝物となったのです。
カイギュウとは
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ところで、カイギュウとはいったいどんな動物なのでしょうか。カイギュウは、水に住む哺乳動物です。その骨は緻密質で重いという特徴があります。アシカやアザラシは子供を産む時は陸に上がります。しかし、カイギュウは鯨と同じように子供を産む時も食事をするときもすべて水の中ですまた、肺呼吸なので長い時間水の中にいられず、時々水面から鼻を出して呼吸をしなければなりません。現在は西太平洋に住むジュゴン、フロリダ半島に住むアメリカマナティ、アマゾン川にすむアマゾンマナティ、西アフリカに住むアフリカマナティの4種類しか生きていません。これらはみな暖かく浅い海や川に住んでいます。実はもう一種のカイギュウが冷たい北の海に生息していました。ステラーカイギュウといいます。ステラーカイギュウは1768年までベイリング海で生きていましたが、発見からわずか27年の間に人間によって取り尽くされ、絶滅してしまいました。寒い海に住んでいたため、体は大きく7メートルもありました。昆布を餌として食べていました。しかし、。歯は1本もありませんでした。

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掲載情報の著作権は高郷村、高郷村文化財保護審議会に帰属します。
高郷村、高郷村文化財保護審議会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。