800万年前は海だった 高郷の地層と化石を探る(1/3)

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大昔の高郷
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東北の背骨と言われている奥羽山脈と越後山脈に囲まれている会津。標高600メートルの山々の間を縫うように流れている阿賀川。ここに小さな村、高郷村があります。1973年この高郷村である化石が発見されました。それは、鯨の骨の化石だったのです。こんな山奥から鯨の骨が出てきたのです。鯨は化石となって私たちに静かに語りかけています。大昔の高郷を。沢山の魚や動物が伸び伸びと優雅に泳いでいた高郷の海のことを。
地層
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高郷村では村のあちこちで色々な地層を見ることが出来ます。高郷村の地層は狭いながらも古い1500万年前のものから新しい5000年前の地層まで順番にしかも連続的に観察することが出来る珍しい地層です。これらの地層は元福島大学の鈴木ケイジ先生によって、利田層、荻野層、漆窪層、塩坪層、藤峠層と名付けられました。ところで何故色や性質の違う岩が重なっているのでしょうか。そして、いったい地層とは何なのでしょうか。
46億年前
時間: 33秒
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地球はおよそ46億年前に誕生したと言われ、今なお生きています。そして、静かに隆起したり沈んだり、時には激しい地震や火山噴火が起き、変化成長を続けています。海だった場所が陸になったり、山が湖になったりします。今日の日本列島もこのような大地運動や変化を通じて生まれました。

地層、化石から探る
時間: 20秒
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では、高郷の生い立ちはどうでしょう。高郷の地層からは沢山の化石が発見されています。地層と化石からこの高郷の昔の様子や環境を探ってみましょう。
花崗岩
時間: 38秒
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これは、花崗岩の山です。村の西側、釜の淵からフジサン付近にかけてこの花崗岩を見ることが出来ます。花崗岩は地面のとても深いところにあるマグマがゆっくり冷えて固まった岩石です。高郷村の花崗岩はおよそ1500万年前には既に冷えて固まっていました。その後、だんだんと上に持ち上げられ、ついに山の上に顔を出すようになったのです。
流紋岩
時間: 1分01秒
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これは流紋岩の崖です。釜の淵の南にこの流紋岩が見られます。流紋岩は花崗岩と同じ火成岩ですが、マグマが急に冷えて出来たもので花崗岩よりも細かい鉱物の塊になっています。これは利田地層で花崗岩の上に重なるものです。高郷村では最も古い地層で、立岩や塔ノ窪付近で見ることが出来ます。利田層は主に泥岩という岩の地層で元々は深い海のそこに溜まった泥で出来ています。また、海などの化石もこの地層から見つかっています。およそ1500万年前は深い海の底だったことがわかります。

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掲載情報の著作権は高郷村、高郷村文化財保護審議会に帰属します。
高郷村、高郷村文化財保護審議会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。