奥会津只見の昔話 ざっと昔あったど(1/30)

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ざっと昔あったど
時間: 47秒
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奥会津只見の昔話
古屋のむる(1)
時間: 48秒
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「ざっと昔あったど、あるところにお爺さんとお婆さんが二人で暮らしていました。良い馬を持っていて毎日手入れしていたので光るようにいい馬でした。隣に住む太郎という若いものがどうしてもその馬に乗ってみたかった。じい様、じい様、馬を一度でいいから貸してください。いやいや、太郎が落ちて怪我しても悪いし、馬が怪我するかもしれないので貸せません。お爺さんはどうしても貸してくれません。太郎はどうしても諦められずいい月夜の晩にお爺さんが寝たら勝手に馬に乗ろうと思い厩舎の角に隠れていました。」
古屋のむる(2)
時間: 51秒
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「そうしたら山のおおかみもその馬が太っていておいしそうだから山から下りてきました。真夜中になり何も知らないお爺さんとお婆さんは、おおかみが来るといけないから厩舎の戸を締め切ってくれといいました。なに言ってるのおおかみなんかきても古屋のむるには驚くよ。古屋のむるというのは家が古くなって雨漏りすることである。それを聞いたおおかみがびっくりしてしまった。自分より怖い相手がこの世の中にいないと思っていたのでもっと怖い相手がいるそれならば古屋のむる来る前に早く逃げようと思い厩舎を飛び出した。」

古屋のむる(3)
時間: 55秒
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「そうしたら太郎は馬の首だと思いおおかみの背中に飛び乗って、ドウドウと聞こえたのでおおかみは古屋のむるに捕まったと思い、食べられないように山の隠れ家に一目散に逃げていったそして山には大きい洞穴があってなにもない獣たちの休む場所だった。その入り口に太郎を振り落としておいておおかみは中に飛び込んでいきました。太郎は中を見たが真っ暗で何も見えなかった。このような暗いところに長くいられるわけないだろそのうちにででくるだろうと思い穴の入り口で座って待っていました。おおかみは中に入ってブルブル震えながら、怖かったと言ったのでみんな驚いて集まってきた。」
古屋のむる(4)
時間: 41秒
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「そうしたらなんだ、なんだと、おおかみはブルブル震えながら怖かったよ古屋のむるに捕まったからひどいめにあってきた。古屋のむるとはどんな生物なんだい。俺もわからないが穴の外にいるから誰か見てきてください。おおかみが怖がっているから誰も外にでようとしなかった。そしてみんな熊に頼みましたなんとか見てきてほしいと、そうしたら熊はおおかみが怖がっているのにとてもとても無理です。それではいのししさん見にいってください。いのししは力持ちの熊さんが怖がっているところにはいけません。」
古屋のむる(5)
時間: 41秒
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「誰も出たいものはいなかったので、みんなで相談してサルは体も機敏だし、気が利くし、動きも早いからサルがいいと決まった。サルはとてもいやだったが、強制的にサルの腰に綱をつけて、いって見るだけ見てきてください何もすることないので古屋のむるがどうゆうものなのかそれだけ見てくればいいからといわれた。サルも困ったみんなにしかたなしに言われたので、すぐ出ようと思ったが顔をガブっと食べられるかもしれないのでゆっくり外に出て行きました。」

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