キハダ・2000キロの旅!!〜南の海から水族館へ〜 (2/2)

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出発当日
時間: 1分09秒
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いよいよ、水族館へと出発の日が来ました。養殖生け簀を船で岸壁まで運び、キハダを傷つけないよう特別に考えられたシートや大きな網を使って水族館の輸送トラックに移します。この日奄美大島から輸送したキハダは40尾。元気に水族館まで到着すると良いですね。トラックはいよいよ出発。さあ、48時間の長い旅の始まりです。まず、フェリーの出る名瀬港を目指します。港に着くと水槽の水を入れ替えながらフェリーの到着を待ちます。
名瀬港
時間: 36秒
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午後7時30分、夕暮れの中フェリーが港に到着しました。早速トラックごとフェリーに乗り込みです。フェリーに乗ってからも海水の入れ替えに必要なホースの準備など、忙しく作業が続きます。これからの約38時間は船の旅になります。
有明港からトラックで輸送
時間: 1分22秒
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次の朝、海は大荒れでした。フェリーの中では4時間置きに水温や水質、酸素量などの測定を行います。キハダの調子や海から汲み上げる海水の温度を確認しながら、徹夜の水替え作業が続きます。フェリーに乗り込み2回目の朝を迎えました。朝9時、東京有明に到着です。フェリーを降りたトラックはこれからは高速道路を使い、一路水族館を目指し走ります。パーキングエリアでもキハダの様子を確認します。奄美大島でトラックに乗って48時間。ようやく水族館に到着しました。

水族館に到着
時間: 2分21秒
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水族館では大勢のスタッフが待ち受けています。でもまだ安心は出来ません。トラックから4階の水槽までの間、キハダを水から上げて運ばなくてはならないのです。キハダは表皮が弱く、また、常に泳いでいないと呼吸が出来ません。そのため、慎重に担架に載せ、少しでも早く水槽に運ぶよう二人係で精一杯走ります。この担架も特別に考えられたものなんです。どうです。キハダは長旅を終え、元気に黒潮の大水槽を泳ぎだしました。窮屈な生け簀から開放され、のびのびと泳いでいます。今回輸送したキハダは全長約40センチ。今は子供ですが、数年後には1メートル以上に成長することでしょう。黒潮の大水槽を大きくなったキハダが悠然と泳ぐ姿も、是非ご覧になってください。

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