民友ニュース No.114(1/2)

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福島民友ニュース NO.114
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本県の林野面積は97万3,000ヘクタールで、全国で第4位、県土のおよそ67パーセントを占めています。しかし、この中には緑一色の山もあれば、荒れるにまかせた禿山もあり、また木も種々雑多です。木はこのように計画的に植え、そして育てることが肝心です。できた木材を算盤に合うように出荷する、これが新しい山の経営のあり方です。計画的に杉などを育てた山からは、1ヘクタール当たり年間8万3,000円の収入がありますが、放っておくと2,800円程度にしかなりません。ところが、本県にはまだまだ天然林が多く、計画的に育てた人工林は全体のわずか25パーセントにすぎません。 ですから、天然林を無くして杉、松などを主とした人工林にすることが、本県林業の大きな課題といえます。
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そのため県では色々な仕事をしています。苗木を育てる県の施設は、川内村と、新地村にもありますが、ここ塙町にある林業指導所は、林業のいわば試験研究の機関です。飛び抜けて立派な木から穂や種を取り、良い苗木を育てています。ここでは栗や柿の接木も研究されています。実験室では土や木の化学分析など、色々な研究に余念がありません。

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また、県内におよそ80人いる林業改良指導員は、林業についての問題に対して、直接、指導や相談に応じています。その仕事の一つ、土壌調査、木に作物と同じように、その土地その土地に合ったものを植えねばなりません。そのため、県内各地で土壌調査が行われています。
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また、山にある木材を運び出したり、計画的な造林を行うために、林道の開発は欠かせません。ここマナハタ林道でも、大きな索道を使ってのダイナミックな切り出しが行われ、木材はトラックで町へどんどん運ばれています。
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治山治水事業も大切です。県内には至る所、防風林、防火林などの保安林がおよそ4万ヘクタールあり、この保安林の山崩れや地滑りを防ぐために色々の工事が行われています。こうして新しい林業を目指して、今山の経営が着々進められています。

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