民友ニュース(県民ニュース) No.165(1/3)

[目次] [次]
タイトル
時間: 15秒
mpeg1
real
0.9MB
mpeg1
2.6MB
mpeg2
11.6MB
福島民友ニュース NO.165
開拓地を訪ねて1
時間: 1分02秒
mpeg1
real
3.7MB
mpeg1
10.2MB
mpeg2
47.0MB
全国で2番目に広い面積を持つ本県は、ほぼその7割が山林原野で覆われています。そして、山間の部落で今なお力強い鍬音を響かせているのが、約8,200戸の開拓農家の人々です。彼らの多くは、戦後の混乱と荒廃から立ち上がる国策の一つ、緊急開拓事業で入植しました。苦節20年、ようやく自立経営の目処がつくまでになりました。ここ保原町の高子沼開拓地は、果樹栽培で高い収益をあげている所です。入植者の一人ヤマネショウジさんは、今年55歳、2町歩の果樹園を経営し、今では年収150万円を超すまでになりました。米のなるキも知らなかったという、ヤマネさんにとって、その喜びはひとしおです。
開拓地を訪ねて2
時間: 37秒
mpeg1
real
2.2MB
mpeg1
6.1MB
mpeg2
27.8MB
こうした開拓農家の人々の陰の力となっているのが、農地事務所の保健婦さんです。各地の開拓部落を巡回するフジサワさんは、もう顔馴染み。山間僻地であるだけに責任は重く、健康管理と生活指導もおろそかにできません。長男の嫁不足も真剣な話題として語られます。

開拓地を訪ねて3
時間: 1分14秒
mpeg1
real
4.3MB
mpeg1
12.1MB
mpeg2
55.7MB
また、酪農経営で大きな成果を上げている地区があります。ここ安達太良山麓は、1戸平均7、8頭の乳牛を飼っている酪農地帯です。昭和41年に酪農部門で、県農業賞を受けたフジモトユキオさんは、この地区の出身、ようやく経営が軌道に乗ってきたのです。10頭の乳牛を世話するフジモトさんの顔には、将来への希望と、隠しきれない喜びがあふれています。土質が悪く、急傾斜と起伏が多いこの辺りは、草地農業としての酪農経営が最も適しているのです。そして、今後さらに発展するためには、機械力を導入した大規模経営に切り替えていくことが必要となってきます。酪農経営での成功は、同じ立地条件にある開拓地が発展する一つの方向を表しているようです。
開拓地を訪ねて4
時間: 22秒
mpeg1
real
1.3MB
mpeg1
3.8MB
mpeg2
17.2MB
開拓営農指導員が、こうした開拓農家の相談役として大きな働きをしています。牧草栽培や、乳牛の飼育管理などの技術指導はもちろん、生活問題にも助言します。
開拓地を訪ねて5
時間: 54秒
mpeg1
real
3.2MB
mpeg1
8.9MB
mpeg2
40.7MB
また、開拓農協は、最も身近な相談相手として開拓民に親しまれています。資金融資の手続きなどは、ここで処理してくれます。しかし、今なお苦しい生活を送っている人々がいることを忘れてはいけません。いまだに自立経営ができないでいるという人達にも、やがて明るい日がやってくることでしょう。開拓事業は、20年を経た今、ようやくその基盤を整えてきたのです。今後の開拓事業は、大規模営農へのパイオニアとして、大きな変革を遂げていくことでしょう。

もどる

掲載情報の著作権は福島県立博物館、福島民友新聞社、株式会社読売映像に帰属します。
福島県立博物館、福島民友新聞社、株式会社読売映像の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。