民友ニュース(県民ニュース) No.204(1/2)

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タイトル
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福島民友ニュース NO.204
農業にかける若い力1
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我が国有数の米どころ会津、会津盆地がようやく雄国の山麓にかかる辺り、ここ耶麻郡塩川町字駒形地内に、13ヘクタールの牧場を開いて一大放牧養豚場を建設しようとしている一人の若者がいます。大沼郡会津高田町サイカチに住むネモトカツヒコさん、28歳です。
農業にかける若い力2
時間: 1分34秒
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彼は10年間続けてきた養豚経営の知識をもとに、このほど1,000頭の豚を飼育する大規模養豚事業を計画し、その事業に着手したのです。藁の代わりにコンクリートの下に電熱を入れて省力化を図り、洗い流した糞尿は牧場に撒いて肥料にするなど、大規模経営だけに思い切った合理的な方法を導入しています。事業費総額2,600万円、5棟の畜舎と4台のトラクターを導入し、13ヘクタールの牧場に親豚を放牧して、年間1,500頭を出荷する。彼の計画では、4年後にはおよそ3,500万円、純収入でも500万円をあげることができるといいます。彼がこの事業を計画した時一番問題となったのが事業資金でしたが、幸いにも県の総合資金から1,200万円の融資が受けられることになりました。

農業にかける若い力3
時間: 58秒
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ネモトさんが住む会津高田町、ここは米の単作地帯、彼の家でも1.8ヘクタールの田に米を作っていますが、田圃は事業を初めてからは父と母の専任になりました。長い間米に頼る生活を送ってきたこの地方の人々にとって、一昨年から始められた米の減産問題は、死活に関わるものでした。「先よりもやっぱ今だべした。」「うん。」「目先はやんねことだ。」米に頼る生活から脱皮する。それは、これからの農業の方法と言えます。ネモトさんの家では、大規模養豚経営を選んだのです。「希望だけは大きくもつの、10年先はどうなんだっつう。」「希望はなあ、みんなお互いに言わねだって、皆人よりずねぐ持ってんだがら。」
農業にかける若い力4
時間: 1分11秒
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新しい事業に取り組むネモトさんの良き相談相手となっているのが、農業改良普及所です。ここで彼は、転換期を迎えた農業経営の中で、県内でも新しい試みに情熱を傾け、真剣に取り組んでいる人々がいることを知りました。「相当、その緻密に計画の内容をね、検討したつもりなんだけれども、思いがけないようなことが、あの、事業の工事の途中で出てきたわけですね。」「はい。ほかの豚舎をかけるとか、そういうことでは、まあだいたい計画通りきてるんだけども、地盤なんかはあの。」「豚舎を建てるに、その軟らかいとか、あるいは岩盤だとかっていうことは。」 「それはあんまり、あのう」 「なかったんですか。」 「壁土で、泥で仕事するには案外楽だったし……。」
農業にかける若い力5
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岩瀬郡岩瀬村でキュウリやトマトの栽培を手がけているホンダミネオさん、今年23歳の若者。彼は、土を全然使わない水耕栽培で大きな成果を上げています。土に代わる培養液で育つトマト、キュウリ、この方法の研究に3年間を費やした末、今年から本格的に始めたのです。労力は3分の1、病害虫の発生が少ないこの水耕栽培は、全国的にも例が少なく、東北地方では初めての試みです。

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