農業にかける若い力6 時間： 1分18秒 4.6MB 12.9MB 59.0MB また、安達郡白沢村には、小高い山々を草地に変え、大型トラクターを導入、50頭の乳牛を飼って順調な酪農経営を行っている人がいます。ワタナベセイコウさんです。阿武隈山系の真っただ中に位置し、これといった特産物にも恵まれないこの地方で、彼は酪農一本で生きようと決心し、県から800万円の融資を受けて始めたのです。災害も少なく、自給飼料が可能、そして収入が安定しているという三拍子揃った酪農経営の確実さが、彼には大きな支えでした。多頭飼育によるより豊かな生活の実現、初めは反対していた家族も今は息子を信頼し、田を草地に変えて文字通り酪農一本に打ち込んでいます。

農業にかける若い力7 時間： 1分11秒 4.1MB 11.6MB 53.3MB さて、ネモトさんが若さの全てをかけた事業も順調に進んでいます。もう、どんなことがあっても後に引くことはできない、ネモトさんの顔には新たな決意がこみ上げてきます。こうした若い農業者たちの意欲的な芽生え、それを暖かく伸ばし育てていくには、周囲の理解が必要です。ネモトさんは言います。物事に直面した時、手をこまねいていてもしょうがない。これはと思うことがあったら、とにかくやってみることだと。そこには、農業にかけた逞しい若い力が息づいています。

掲載情報の著作権は福島県立博物館、福島民友新聞社、株式会社読売映像に帰属します。
福島県立博物館、福島民友新聞社、株式会社読売映像の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。