民友ニュース(県民ニュース) No.205(1/2)

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タイトル
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福島民友ニュース NO.205
公害と取り組む1
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「煙害がなかったら何もやらなくてもいいんだということが、頭にあるわけですよ。負担金の問題が。本当なら元にさえ戻してもらえばいいんだから、ただし、負担は我々は一銭もかけるべき性質のもんじゃないと。」「今の話しだけども、この汚染した土壌を改良するというのはね、会社がガスを出して、そして田畑を汚したから、これは原則としては、皆さんに迷惑をかけておいて直していくのが原則ですから……。」昭和45年、県に持ち込まれた公害の苦情は116件、10年前の7倍にも増えています。耶麻郡磐梯町、ここでは工場からの煙で大気が汚染され、ひどいところは山の木も枯れてしまいました。農作物も思うように育ちません。
公害と取り組む2
時間: 39秒
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工業地帯と隣り合ったいわき市小名浜字大道下地内では、今年も稲に黒穂が出ました。県の調査班が調べた結果では、亜硫酸ガスに加えて煙害もかなりの影響を与えているようです。かつては川底まで透き通っていた流れも、工場排水などの汚水で汚されきってしまいました。

公害と取り組む3
時間: 43秒
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また、私たちが豊かな生活を営む陰に、こうした家庭から出る廃物や、産業廃棄物が生活環境を蝕む公害源となっているのです。豊かな実り、澄んだ大気、清らかな水、自然は今公害によって汚染されようとしているのです。
公害と取り組む4
時間: 1分06秒
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こうした公害による生活環境の破壊を、自分たちの手で守っていこうとしている人々がいます。勿来地区の『環境を良くしよう会』の人々です。勿来地区全域に300人の会員をもつこの会では、20台の亜硫酸ガス簡易捕集機を購入し、会員自身の手で観測が続けられています。集められたサンプルを測定し、そのデータをもって関係者に働きかけ改善要求をします。それは、自らの生活環境を守るとともに、自然を守る尊い行動といえましょう。
公害と取り組む5
時間: 43秒
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公害の大きな発生源ともなっている企業でも、その防止対策には懸命の努力を払っています。いわき市小名浜のある重化学工場、亜硫酸ガス公害を防ぐために、このほど巨大な脱硫装置を設置しました。その費用およそ21億円、直接利益に結びつかないだけに、強い行政指導もさることながら、企業の公害防止にかける熱意がこれを完成させたのです。企業自らの努力、それは未だ十分ではありませんが、県の融資制度の確立と相まってこれからも続けられていくことでしょう。

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