快適ライフ 栃木・福島地域ってどんなとこ?(1/2)

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2001年東京
時間: 3分36秒
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あれ?編集長。首都機能移転フォーラム…?あの、横山さん、昨日街で見かけたんですけど、首都機能移転って何のことですか?しゅ…いや、聞いたことはあるけど…。首都機能移転はね国会等の移転とも言われていて、国会や中央省庁、最高裁判所といった国の中心的な機能を東京以外のところに移そうという計画のことだよ。ふーん。わざわざ移転する必要ってあるんですか?うーん。そもそも首都機能の移転は過密都市東京への一極集中という問題から生まれてきたことなんだ。一極集中?うん。今の日本はあらゆるものが東京に集まっているだろう?政治も、経済も、文化も。発信されている情報の量を見てごらん。何が問題になっているか分かるかい? 何もかも東京ばかりで何だかバランス悪いですね。首都高の状態や通勤ラッシュも何か嫌になっちゃいますよね。大一女性が働きながら子供を持てるって言う環境じゃないですよ。二人とも大事なことを忘れている。阪神大震災を覚えているだろう。あの時は大都市が地震に襲われたときの弱さが浮き彫りになったよね。あ、そうか。もし東京に大地震が起きても、政治や行政の中心が別なところにあれば東京と同時に被害を受けることはないから、災害への対応も速やかにできるわけだ。そういうこと。それから首都機能移転は、社会のシステムを見直す重要な機会にもなるんだ。地方分権と共に積極的に進めていくことが必要だね。ごめんなさい、遅くなりました。おはようございます。おはようございます。はい、編集長。資料借りてきました。ありがとう。何の資料ですか? カナちゃんが言ってた首都機能移転のものよ。まだ皆には話してなかったけど、かおりさんには先行して資料集めをしてもらっていたの。首都機能移転で造られようとしている新しい都市は、今までの大都市の在り方を見直して、自然環境と共生したモデル都市として町づくりが進められるらしいわ。自然と共生する都市? これからの日本が目指す21世紀の新しいライフスタイルってどんなものなのか。首都機能の移転先候補地となっている栃木・福島地域での提案をもとに特集してみたいの。新しい都市のライフスタイルか…。面白そうですね。編集長、それでいきましょう。
バランスのとれと国土構造恵まれた交通条件
時間: 1分37秒
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あー、これこれこれこれ。うん。へー。ここが栃木・福島地域ですか。うーん。今思ったんだけど、日本の大都市ってみんな東京の西側にあるのよね。大阪、京都、名古屋。そっか。栃木・福島地域は東北から北東に伸びる新しい国土軸上にあるから、バランスの取れた国づくりが出来るのね。あ、それで横山、どうなった?はいはい、取材ルートですね。色んなルートがありましたよ。新幹線なら東京から那須塩原まで約1時間。新白河までならプラス10分程度で着きますよ。ふーん。車だと?東北自動車道で西那須野塩原インターチェンジまで2時間。阿武隈地域まではプラス30分ってとこですかね。他に常磐道が使えますから、アクセスするには便利なところです。見て下さい、この高速道路網。この地域って全国からアクセスし易い場所にあるんです。あ、あたしこの取材の後九州に行きたいの。オッケーです。福島空港がすぐ近くです。九州でも北海道でも、何なら沖縄でもどうぞ。やっぱり海外にしようかな。それもオッケーです。福島空港は国際便にも対応できてますから。さっさと行きましょ。え、俺まだ何にも下調べ出来てないのに…。行ってきまーす。
災害対応力の強化
時間: 40秒
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わ、ほんとだ!どうした。いえ、移転先がどうしてこの地域になったのかなと思って、災害の面から調べてみたんです。今までのデータを見ると、栃木・福島地域は大きな被害をもたらす地震が起きたことないんです。活断層もほとんど無くて、地盤がとってもしっかりしています。そのことはほら、地震保険料率を見ても分かりますよ。うん。もし万一東京で被害が起こったとしても、この地域なら東京と同時に被災する可能性はほとんどないし、速やかにバックアップが出来るということだね。

那須野ヶ原の魅力
時間: 55秒
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はー。いいなぁこの景色。かおりさん。遅くなりました。はいはい。おー。素晴らしい景色ですね。うん。緑の海みたいよね。平地林が広がっているように見えますけどこの周りには牧場があって、10ヘクタールもある牧草地が点々と広がってるんですよ。10ヘクタールも?それだけじゃないんです。ここには400ヘクタールもの国公有地がまとまってあるんです。それって霞ヶ関の4倍にあたりますよ。それじゃ今の官庁内がここには4つも入るってこと?そうです。へぇー。
円滑な移転の実現
時間: 1分31秒
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編集長、この栃木・福島地域の資料映像を手に入れたんですけど、見てみませんか?栃木・福島地域は栃木県の北部と、福島県の南部に広がる44万ヘクタールの地域です。那須の山々からナカガワとホウキガワの合流地点まで広がる那須野ヶ原は、7万ヘクタールにも及ぶ広大で平たんな土地です。西那須野塩原インターチェンジに隣接する那須野ヶ原公園の周辺には牧草地と平地林が広がり、四季折々の趣を見せるその景観はまさに一国の応接室に相応しいものと言えます。阿武隈地方は標高200メートルから400メートルの丘陵地帯が大部分を占め、その多くが森林となっています。東北自動車道と磐越自動車道を結ぶ阿武隈高原道路の整備も進んでおり福島空港へのアクセスも便利です。広大な面積を持つこれらの地域は、新都市をデザインする際のゆとりと自由度が高く、低密度で多様な利用が可能です。栃木・福島地域は自然が溢れ、しかも広大で地価が安く、まとまった国公有地があることから最小コストで緩やかな移転が出来るでしょう。
自然環境との共生
時間: 1分25秒
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あ、編集長!かおりさんからメール届いてますよ。わたしは今阿武隈地方に来ています。編集長、里山が残されているのが分かりますか?何だかとっても懐かしい気分になってきます。これが日本の原風景っていうんでしょうね。ところで編集長、森に沈む都市って知ってます?人と自然が共に生きていくっていう、福島県が目指している新しい都市づくりの考え方なんです。もともとある自然の地形を活かしながら、建物はチュウテイソウに抑えたり、地下空間を有効に活用したり、そこに形成される都市のスカイラインは、今までそこにあった自然の森のスカイラインと変わらない美しいものになるんですよ。それに都市の中も風の流れを遮らないような工夫がされていて、真夏でもとっても爽やかに暮らせるんです。これを風の道って言うんですって。そんな快適な空間の中で豊かな自然を楽しみながら暮らせるんです。これが21世紀の新しい都市モデルになっていくに違いないと思いませんか?編集長。とりあえず報告まで。かおりでした〜。

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