ふるさと川俣の名山 -023/104page
【菅ノ又(すげのまた)から山頂へ】
国道114号線のバス停留所「菅ノ又」の南側に産業廃棄物処理場や採石場入り口の看板があるので、これにしたがって2キロ進むと、正面に採石場の荒々しい姿が見えてくる。この採石場に向かって進む途中に木製の鳥居が見えてくる。この鳥居は、羽山神社の本木戸であり、ここから登り始める。道型にしたがって登っていくと、採石場の運搬道路に出る。痛々しい山肌をみながら運搬道路を登ると、左側の山中に湧き水が流れてくるところを見つけることができる。ここが登り口で、登山道路に従って登ること約15分で羽山神社に着く。羽山神社には大きな岩が2つ覆い被さっており、はしごを使って上がると、山木屋(やまきや)と飯舘が一望できる。ここの展望は登山で疲れた体を癒すためには、最高の展望であるので、ぜひご覧になっていただきたい。
ここの羽山神社から南東の尾根伝いに進むと北東側にはイヌブナの原生林や黄蓮谷地が広がっている。また南西側には採石場がある。大ブナの先には高太石山の山頂がそびえている。
● 生活の中の高太石山
御影石の多い山であり、いたるところに岩が露出している。近年では採石場としての高太石山になってしまっていて、登山をする人の姿、山仕事をする人の姿はあまり見られなくなってしまっている。
しかし、高太石山の北側にそびえる峰には、石の祠が