ふるさと川俣の名山 -031/104page
続くので、広葉樹林帯の中をゆっくりと森林浴を楽しみながら登っていただきたい。たとえ真夏でも木立の中を登るため意外と涼しい。
途中「猿の首取」といわれる、岩場がある。滑らないように注意しながら、山登りのスリルを味わっていただきたい。
また、「迷い平」といわれる所があるが、ここは、白い鹿が出てきて、それを追いかけていって道に迷ってしまった。といういわれや、現に山菜取りに入って道に迷ってしまう場所らしい。しかし、登山道路にしたがって歩けば何の問題もない。
「迷い平」から15分ほど登りつめると、山頂に着く。山頂は山芝が生え広場になっている。田植えの季節には山頂周辺には多くのつつじが咲き誇り疲れたからだを癒してくれる。また、山頂からの吾妻,安達太良・那須連峰などの大パノラマは見事である。
【石尊(せきそん)神社から山頂へ】
キャンプ場から右に分岐するコースを取ると、尾根づたいに一気に山頂をめざすコースだ。(案内板には「上級コース」の表示あり。)かなり急な所もあるが、足に自信のある方はぜひトライしてみたい。
キャンプ場から10分ほどで尾根に到着する。途中、杉の大木の下に二リンソウの群生地があり、4月〜5月には一面に咲き誇っている花々を楽しむことができる。尾根づたいにはコナラと松林が続き、左側の谷には所々に白樺の大木が見られる。松林にはシジュウカラのさえずりが聞こえ、しばし疲れを癒してくれる。
尾根を登ること30分ほどで巨大な岩場にたどり着く。このあたりはコナラの林からミズナラの林に変わっている。岩場の右側を巻くように登ると岩の上に「石尊神社」と刻まれた2メートルほどの細長い石柱が風雪に耐えて