ふるさと川俣の名山 -052/104page
月の酉の日に婦人たちが寿司や、煮〆をつくって、部落中が山登りを楽しんだ。
● 植 物
カタクリやシュンランなどが多く見られる。その他薬草は所々に見られる。
● 動 物
アナグマが時々見られる。また、以前は南限といわれるヒメギフチョウが見られた。今では見ることができないが、誰か探していただきたいものである。
● 昔からの言い伝え・伝説・行事
小手風土記には、「小手五岳の一ツ也 古諺に信夫城主佐藤庄司の娘薬師の尊像を屓奉リ此峯に登りぬ 其頃糠田村村民十八軒成りしか 一同に霊夢を豪りて互いに奇異の思ひをなし此峯に登りて見るに霊夢に違す 一女薬師の尊像を屓奉る 即仮堂をいとなミしと也 其後薬師堂建立せり 然るに建武年中霊山に北畠源中納言顕家郷在城の砌今の屓見山に迂せしと云々 此女神山は青木峠と陰陽の山にして筑波の女体を移せし山とそ 此山東ハ糠田南ハ手渡西ハ秋山北は小國四ケ村に根のはりたる山也」
蛇石 釜石 東物見石 西物見石 めかミ山しけき小笹の露つけて
入そむるよりむるヽ袖かな よミ人しらす
山の名の紛わし花の裾もよう 隅左 呂角
透通る女神の山の若葉かな 又水 真丹
笑ひ声玉も寄るなり山桜 保原 冑六
花の香に楢奥床しめかミ山 岱児
また、伊達郡誌には「小手村大字糠田の西部に女神山