ふるさと川俣の名山 -058/104page

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と言われている。急坂を登り詰めると天保年間に建てられた「羽山神社」に出る。この周辺の尾根道周辺は、「アべマキ」の林で、木々の間から小島を一望できる。神社から200メートルほど進むと尾根は右に曲がり東に道を取ることになる。月舘町の下手渡の集落を眺めながら300メートルほど登ると太郎坊山の山頂に着く。

 この道は、羽山の本木戸であり、昔さまざまな山岳信仰の行事が行われた道である。

裏参道【梼野から山頂へ】

 国道349号線の岩阿久(いわご)から長寿泉に向かい約500メートル進むと、左に折れる舗装道路があり300メートルほど進むと人家が途絶える。ここから約1キロほど林道を進むと車止めのゲートがあるのでここに自家用車を止めると、裏参道の登山開始である。左のほうに300メートル進むと表参道の登山口がある。左の杉林の中の山道を進むこと約20分で鞍部にたどり着く。ここは、田代や庭坂峠から登ってくる道の合流地点である。ここから太郎坊山頂までは250メートルである。

【庭坂峠から山頂へ】

庭坂峠は旧「町道遠西田代線」にあり、国道349号線の「岩阿久(いわご)」バス停留所の東にある旧道添いの「いわごや商店」から3キロ登ったところである。現在の町道を進み「長寿泉」と呼ばれる泉を過ぎ、田代峠を越えて500メートルほど下ると、旧道と合流する。旧道を100メートルほど登ると庭坂峠となる。(旧道は梼野(うつの)につながっているが道が荒れているので通行には注意が必要である。)石碑の前から登りはじめるが、尾根伝いに200メートルほど登ると1つ目のピークに着く。ここまでは、東斜面が雑木林、西斜面がヒバの植林地を進むこととなる。振り返ると川俣の町並みや大綱木の集落、長寿泉付近の道路が良く見える。ここからは200メートルほど平坦な笹薮の中を歩くと下りになる。さらに尾根沿いを300メートルほど下ると田代から登った道と合流し、鞍部となっている。ここから西に下る道が裏参道で梼野や表参道の鳥居付近につながる。ここの鞍部を北に250メートルほど登ると山頂となる。

 なお、田代峠の北の尾根から尾根伝いに約1キロほど進むと庭坂峠に着く道もあるので利用するのも良いかと思う


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