ふるさと川俣の名山 -059/104page
【田代から山頂へ】
田代峠から1キロほど東に下ると、(庭坂峠からの合流地点よりさらに500メートル下る)田代からの登山口となる。ここは、田代地区の共同墓地の入り口にもなっていて、自家用車は、3台ほど駐車できるスぺースがあるほか、電カ線が分かれて太郎坊山に向かっているので目印にしたい。ここの電柱は、 太郎坊線1 である。
左手に水田を見ながら300メートルほど進むと共同墓地がある。水田はここで終わりだが、沢沿いに150メートル進んだところに分岐点がある。右の道は作業道であり、左は作業道兼回り道であるので真中の道を進むと良い。さらに500メートルほど道なりに15分進むと鞍部に到着する。右折して更に250メートルほど登ると山頂となる。山頂の脇には旧電電公杜の「太郎坊無線中継所」の跡が残っている。
【長寿山へ】
田代峠からの吾妻・安達太良連峰の展望はすばらしいが、峠の東斜面を見上げると一つの山頂がある。地名で いうと「小倉(こぐら)山」であるが、地元の人々は「長寿山」と呼ぶ標高565.8メートルの展望抜群の山である。ここには三等三角点がある。太郎坊山登山口の北東側30メートルの所が長寿山の登山口である。木材の運搬道を300メートル進むと尾根に出る。ここから尾根伝いに200メートルで山頂である。山頂には象徴的な一本松が生えている。北を望むと霊山(りょうぜん)や蔵王連峰、南には那須連峰と川俣の町並みが手に取るように見えて、まさに360度の展望が得られる。