ふるさと川俣の名山 -068/104page

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側に「布引山登山口」の道標があり、左手奥に廃屋が見える。自動車はこの辺に置き、登り始めることとなる。ここから左側の尾根に取り付き、尾根の南側に出ると高圧線の鉄塔が見えてくる。ここまで150メートルほどである。さらに巾3メートルほどの雑木林の中を、気持ちよく尾根道を登ること150メートルほどで道は十字路になる。左(南側)へ進むと次の高圧線の鉄塔にたどり着ける。そこはテレビ塔から山頂に向かう道に合流する所でもある。山頂への道は真中の道をさらに尾根伝いに登ること約150メートル。道は途中から尾根沿いに、やや右に曲がりながら進むと、山頂が見えてくる。このルートは、道標から30分程の行程だが、やや急な尾根道を登るので、布引山へ行く道としては一番登りがいのあるルートである。

【小ケ坂から山頂へ】

 小島の小ケ坂から布引山に向かう道は、戦前には生活道路だったらしく、川俣へ行く時は一番の近道につき、部落総出で土用の丑の日には道路の刈り込みを行った。今ではこのルートを通ることもなくなり、かすかに道型が残っているくらいである。

 岩阿久(いわご)から小ケ坂に登って行って最初に左に入る道を500メートル程入ると、3軒目の藤原宗一さん宅にたどり着く。ここが行き止まりである。藤原さん宅の木戸口から布引山(南の方角)を望むと、水田や桑畑の見える沢がある。この沢の西側(右手)の桑畑から登りはじめて300メートルほど進むと正面の杉林に入る。10メートルほど杉林に入ってから右側に折れ、尾根に上がる。しばらく急な登りを登りあげると堀切道に出る。この道は小島の房又からの道にも使われていたらしく20メートルほど東側には馬頭観音の碑がある。この堀切を200メートルほど登ると、倉ケ作からの道と合流する。山頂までは100メートルほどで3分もあれば到着する。

馬頭観音の碑
馬頭観音の碑


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