保原町町政要覧 -009/034page

桃のぼんぼり、灯る
　

　山も林も草むらも、燃え立つような緑で覆われる頃、桃の木もうっそうと葉を繁らせて、桃畑は小さな森になります。その、ほの暗い繁みの中に、赤くまぁるい桃がここにもあそこにも…まるで祭礼の目の無数のぼんぼりのように輝いています。
　桃のぼんぼりが灯ると、保原の夏はまっ盛りです。

天を突くような、諏訪神社の大杉群
　ひんやりとした木立を歩くとせみ時雨。日盛りのミンミンゼミと油ゼミ、たそがれるとヒグラシが透きとおる声で歌います。
　そして夜、空いっばいにまたたく星が降るかのように、水辺をホタルが飛びかいます。

噴水が涼を呼ぶ阿武隈急行保原駅前
In Summer，peaches surrounded by deep green foliage seem like miniature lanterns on a festival day． This sight is a true sign that you are in the middle of Summer．Walking in their shade a chorus of cicada′s can be heard and under the night sky fire flies seem to dance among the rice fields and little streams．

掲載情報の著作権は保原町に帰属します。
保原町の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。