つきだて−社会科しりょう−-057/067page
○ しいたけづくり
豊(ゆた)かな森林資源(しげん)に恵まれた月舘町では森林を利用したしいたけやなめこの栽培(さいはい)が盛んでした。
なめこ、しいたけの生産量は、県内でも上位を占めていました。○ はわさび
わさびは、日本原産のアブラナ科の多年草で、日本のほぼ全域にわたり、特に山間部の渓流等に自生しています。わさびは、特有の刺激性の強い辛味成分(からみせいぶん)を含み、薬味等に利用されています。
また、古くから栽培も盛んに行われ、静岡県・島根県・長野県の産地は有名ですが、畑わさびでは、ここ月舘・霊山が産地としてあげられます。
産地として拡大(かくだい)するきっかけとなったことは、昭和48年頃、町内の農家が自家用(じかよう)に栽培して いたわさび(在来種(ざいらいしゅ))を出荷(しゅっか)できないものかと農協に持ち込んだことでした。もともと、系統(けいとう)の良い在来種が自家用に各家庭で栽培されており、その後、幾多(いくた)の出荷改善を繰り返し、収益 性の高い作物と評価されました。これにより、昭和52年より農協指導型の出荷体制を確立し、一般農家への株分けを行い経済栽培が始まりました。※ このように月舘町の人々は、月舘町の土地や気候(さこう)にあった農作物をくふうしながらつくり、農業を発展させてきました。