月舘町伝承民話集 -080/200page
1、堀沢山一またぎの足跡
むかし大徳坊という法印がおって、たいそう徳のたかい法印で、七つ森をひとまたぎで飛んだという。そ の証拠のわらじの跡が、堀沢山の頂上からさがったところの東塚山にあって、今も三尺位の水たまりが残っている。
2、蛇神の祠
女神山の東面、明神神社の裏参道をのぼると、中腹に蛇神をまつった石づくりの祠堂がたっている。この 蛇神が女神山を七曲り半とりまいているという。そこは卵をたべてのぼってはならないし、横道から上で蛇を殺すことも禁じられている。なお、頂上に参けいするときは卵を献上している。
3、雨ふり岩
女神山の頂上には雨ふり岩があって、ここの岩にのぼると 雨が必らずふると言い伝えられていた。雨乞 いの日は、蓑笠でのぼり、この雨ふり岩にのぼり竜神に祈願していた。巨大な岩である。