月舘町伝承民話集 -090/200page

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大蛇きれいな女房に化ける

 むかしむかし、けちんぼの男がやもめぐらしをして いたんだどぉ。ところがある日、野良で働いていたら、 その辺にみられないようなあかぬけのした旅仕度の娘 が通りすぎたどぉ。

 そうして旅のものだが今晩とまるあてがないので一 晩やっかいになりたいと願うので、むさくるしいが、 一晩位はよかんべいと思って承諾したんだどぉ。夕方 家に帰るとその娘はかいがいしく仕度をかえて台所を するやら、ふき掃除をするやらで、家の中が見違える ようになったんだどお。娘はいっこうにおいとまする 様子はない。一晩、二晩とついついいっしょにくらす ことになっただどぉ。
やがて娘は女房にしてくれるな ら機織りが上手だから、機を織って金もうけをさせて くれるという。男はやがて娘との仲も深まり、ちぎり を結び喜んで女房にしたという。

よもぎとしょうぶを夢中で蛇に投げつけた男


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