「ふるさとの小径を行く」 -015/168page

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居住せり」と記されています。

 館としての価値とともに地方豪族の去就の機微がうかがえるような気がします。

町役場を見下ろす
殿上館跡

役場の上の殿上館跡(昭和49年写)
役場の上の殿上館跡(昭和49年写)

 月舘町役場の西方、観音堂の右方百メートル余り登ったところに月見館と対時して殿上館跡があります。

 現在、館跡とみられるところは桑園、野菜畑となっていますが、周囲には馬返しと呼ばれる空濠の跡などもみられ、わずかに館跡らしい面かげをとどめています。

 この殿上館は、慶長時代に上杉の家臣小梁川備中守が築いたといわれていますが明らかではありません。敷地内には稲荷神社が祀られ、守護神とされておりましたが、明治初年に神明神社に合祀されました。


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