「ふるさとの小径を行く」 -030/168page
亀が住んでいた
亀居館跡下手渡から上手渡線に入って右手、漆窪にあって東方の小島の古館と相対し、眼下に下手渡一円を見下ろす風景絶佳の地にあります。
信達一統誌には「亀居館(中略)昔日此窪にある亀住て人を悩せり、慶長年中上杉家の手渡周防守と云人、其亀を土中に封じ籠め是に館を築きて居住しける故亀居と云名を負せしなり、又当邨に手渡を名付けしと云えり…」とあります。地名の起こりには異説もあります。
亀居館の北方に搦手稲荷神社が祀られています。亀居館の搦手に鎮座し、館の守護として勧請されたものといわれています。(一二一ぺージ)
城主の手渡氏は、後に大内と改姓したとされていますがその先は明らかではありません。