「ふるさとの小径を行く」 -051/168page

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万松山茂林寺

茂林寺全景
茂林寺全景

 月見橋を渡って布川へ入ってややしばし、屋並みの尽きた左手に細々とのびる石段、それが茂林寺への入口です。

 当寺は曹洞宗に属し、永平寺、総持寺を両本山とし、川俣町頭陀寺が本寺です。寺に残る記録等によりますと、創立は天正八年(一五八〇)八月十五日頭陀寺九世金室全菊和尚を招請し、布川梅ヶ作に住む周防遠親類稲村丹波貞宗という人が小庵を造立したのが始まりといわれます。また、慶長八年(一六〇三)周防が先祖菩提のため客殿を造立、中興開基檀那となり、山号を萬松山茂林寺と号しました。それより二十一年後の寛永元年三月に客殿を再建、更に六十五年後の元禄二年、周防の子孫稲村助右エ門が布川中堀地内に境内を開き客殿を造立しました。

 住職八世、鑑大和尚の代に起きた小手七ヶ村の大火(宝暦十年)でこの堂宇は焼失、天明年間に境内を現在地に移しました。その際、月舘


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