「ふるさとの小径を行く」 -052/168page
の菅野新左衛門氏先祖は、山門の石段及び梵鐘を寄進されるなどの大きな功績を残されました。現住職は第十九世、創建以来四百年になんなんとしております。
また、月舘町の古い資料の中には、月館野竹内の桑島與惣右衛門が文禄年間に小庵造立に尽力されたということも残っています。
なお、菅野氏寄進の梵鐘は、今次大戦の時国へ献納され、その鐘楼のみ境内に淋しく残されています。
鐘楼に対して建つ観音像は「梅花観音」と呼なれ昭和五十二年仙台市の千葉氏の寄進になるものです。
山門の入口附近には、念佛供養塔や守庚申碑とともに、馬頭観世音の石碑があります。昭和三年の建立ですが、発願者、運送組合長、長根宗之助外十六名との刻から、当時馬による運送業が盛んであったことがうかがえます。
白山権現
茂林寺参道を登って石段の左手にある御堂が「白山権現」で、本尊は、白山妙理大権現修理菩薩であります。白山権現とはこの近くには少ないものですが、加賀白山の流れでしょうか。石川県から新潟県に多く山形県から鹿児島県までほぼ全国的にみられるそうです。
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