「ふるさとの小径を行く」 -070/168page
堰場の宗五郎堂
堰場の公民館(布川六番組)前の小高い山の急坂を登ると、約百メートルで真新しい御堂「宗五郎堂」があります。現在の堂宇は昭和五十三年に再建新築されたものです。
明治三十二年八月、下総国佐倉郷の宗五神社に参じ、分霊を奉祀したといわれます。
農民の救済のため身命を投げ出し、神と祭られた佐倉宗五郎(本名は木内惣五郎)は有名ですが、この近在には分霊した祀はないらしく、達南方面からも信者が数多く参拝に集まります。
境内には老松が茂り、また、参道の途中には「馬頭観音供養塔」も祠られ、馬飼育の歴史を伝えています。
数年前より、氏子信者が境内一帯の公園化を計画し、桜の苗木を多く植えました。桜の名所として参拝に遊歩に賑わうことも間近いことでしょう。