「ふるさとの小径を行く」 -076/168page
本山神社
細布の野竹内本山山の大磐石の中程にあります。祭神は経津主命で赤城神社の奥ノ院であります。現在では、そのすぐ下を舗装道路が通り、自動車の行き通いも激しくなりましたが、以前は磐石の上に欅、カヤの木が繁茂し、天然の神の霊地であったそうです。
その昔、山上の原城主、田代五左エ門の妻が霊夢により翌朝本山山を尋ねてみると、岩屋の前の木に赤城明神の旗が垂れており、更に磐石の上に神の天降った足跡を伺ったので、神のお告げとしてここに本山神社を祀ったといわれ、田代家の氏神として代々武運長久の祈願所となってきました。
今の社屋は、明治九年の再建によるものです。