「ふるさとの小径を行く」 -104/168page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

つらえました。

 この行屋は、羽山篭りの場であっただけでなく、出羽三山の代参者が篭って潔斎し、旅立ったところであり、残った講中や親類・家族が代参者の無事帰郷を祈って潔斎を行なったところでもありました。

 このような行をすすめる人として、法印などの住家も近くにあることが多かったようで、元苗内にも薬師堂の下にその屋敷跡が残っています。

太子堂

 糠田の元苗内から長畑へ向って三百メートル進んだところで、引田から来る道と三差路になりますが、その東北角の山の端に在ります。急な小径を登ると、約一アールほどの広場に、間口三間、奥行二間の御堂があり、木彫の聖徳太子像をお祀りしてあります。

 創建年等はわかりませんが、部落民の信仰の場、集会の場として使われてきました。子どもたちの遊び場として今でも慕われています。

太子堂
太子堂


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は月舘町教育委員会に帰属します。
月舘町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。