「ふるさとの小径を行く」 -105/168page
入山の延命地蔵
入山の延命地蔵尊は字踊坊に元暦の古碑と道を狡んで建つ御堂に安置されています。大きさは四十五センチ、この辺には珍らしい塑像(粘土製)です。台座に天明三年(一七八三)米沢の仏師権六これを刻むとあります。小手巡礼札所第三番です。
この近くに、昭和の初めころまで行屋があり、潔斎をはじめ、いろいろな行を行なっていたといいます。西方八十メートルのところには、当時の泉がまだ残っています。古くからこの辺は地域の人たちの信仰の場であったものとみられます。
この地蔵堂を囲んで、山王大権現、雷神塔湯殿山、庚申塔、已需供養、大黒天などの石塔が並んでいます。もと、行屋の近くにあったものであったといわれます。
小手姫を祀る
女神神社土地の人たちは「明神様」と呼んでいます。女神明神の下半分をとったのだといいます。
町道入山線から一キロほど山合に入り、女神山の麓、人家の果てなんとする字女神に鎮座まします。