「ふるさとの小径を行く」 -138/168page
桑島与惣右衛門の墓
桑島与惣右衛門胤次の墓は、鎌ヶ入八幡社の彼方の古墓地の中に、立派な石碑にはさまれた形で立つ飯坂石の小さな碑です。この碑をけずって飲むとオコリの妙薬ということで削られたため、かなり小さくなったといわれています。
桑島与惣右衛門は、文禄の頃下総の国より当地に来て、細布の野竹原城跡の下の方に邸宅を構え、開発に従事しました。
神佛に対する敬信の心がとくに篤く、当地方の神社や寺院に対して数多くの寄進と貢献をしたことが記録に残っています。赤城神社に奉仕する傍ら、その近くに「仲宝山真徳寺」を建立したことは最大の事蹟といえましょう。
桑島家はその後掛田に移り住み、今日も続いています。