朝河貫一その生涯と業績に学ぶ -020/025page

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 こうした世界に向って,躍進の基礎を築いた一人が「朝河貫一博士」であり,大きな存在となっているのです。

 二本松市では,この偉大な歴史学者である彼の功績を称え,継続的,普遍的に顕彰を図る目的で,数年前から,いくつかの顕彰事業を計画し実施してきましたが,その1つとして,昭和63年に二本松青年会議所が「朝河貫一メモリアルスピーチコンテスト」を行い,入賞者を彼が学んだダートマス大学,イェール大学の両校への訪問研修が行われたのを機会に,二本松市においても,平成3年から毎年,中高校生を対象に,国際的視野に立った広いものの見方を身につけさせ,彼の学問的業績と人間的な魅カに関心を持つよう,両大学を訪問する海外研修を実施してきております。

 このような実績をもとにして,平成11年7月30日(日本時間31日)には,二本松市とアメリカ合衆国ニューハンプシャー州ハノーバー町との『友好都市提携』調印式がハノーバー町にあるダートマス大学で行われ,本市からは市長はじめ市議会副議長や「市民の翼」中・高校生団員など多数の方が出席しました。

 今後,各関係機関,団体の方々や研究会等多くの人達が,それぞれの立場で,人間朝河を「知」ろうと努カし,また「精進」することによって,第2の「朝河貫一」が謎生する可能性に大きな期待を込め,郷土が生んだ偉大な世界的歴史学者朝河貫一の「ともしび」を今後,ますます大きなものにしたいものです。

博士追悼大講演会記念(二本松小学校校舎正面玄関にて)
博士追悼大講演会記念(二本松小学校校舎正面玄関にて)


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