わたしたちの町あだち-049/059page

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●紙すきの方法とくふう

 「こうぞ」はむかしから紙の原料としていちばんよいといわれ、1000年以上も前から全国に植えられたといわれています。とくに福島県の「こうぞ」は紙にすくと、じょうぶで美しいので有名でした。(紙は)冬の寒いときにすくとよい紙ができるので冬の仕事でしたが、寒いのでたいへんでした。皮をむいたりする仕事は子どもたち仕事でした。
かずひきは主として子どもたちの仕事でした。
 きれいにあらった「こうぞ」の皮を大きなかまでにてやわらかくします。
 むかしはこのときはいのしるを入れました。いまはカセイソーダというくすりをまぜてよくにます。
(紙をすくには)「こうぞ」だけでは紙になりません。ネリという植物のしるをまぜます。
 むかしは手でたたいてつぶしました。今はピーター機という機械をつかいます。
お問合わせ先は 上川崎和紙振興組合  電話 0243-52-2494(安斎保彦様)です。
 上川崎川の端の栗舟渡し場(智恵子大橋の近く)のあたりに、今も紙をすいている家があります。
紙の原料になる「こうぞ」の木(「かずの木」ともいいます)
▲紙の原料になる「こうぞ」の木(「かずの木」ともいいます)

紙すきのじゅんじょ
▼1) 「こうぞ」の皮をむく
   かりとった「こうぞ」の木を大きなかまでむしてから皮をむく
▼2) 外がわの黒い皮をとる(「かずひき」といった) 
▼3) 白い皮をきれいにあらう(むかしはあぶくま川で)
▼4) あらった皮を大きなかまでにる
▼5) やわらかくなった皮をたたいてつぶす
▼ ネリ
紙すきのじゅんじょ



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