社会科副読本第3・4学年 わたしたちのきょう土 おおたま - 120/129page
そのため、何日も何日も、夜もねないで、せきの番をして、夜どうし水をひいたともいわれています。それだけに水不足は、生活のうえでは、しんこくな問題なのです。
水の利用方法について、問題を解決するために、今から、六十五年前、一九三〇年(昭和五年)に、大玉村と本宮町の間で、話し合い、玉井地区の守屋山のふもとの、三ツ森のところに、大きなため池をつくることを考えました。そして、昭和五年に、安達太良ふつう水利(すいり)組合をつくりました。
この三ツ森ため池は、予算のほじょがおくれましたが、村の人々の苦ろうのすえ完成し、このかんがい用水によって、新しい田や畑もでき、作物の、とれ高もふえてきました。