社会科副読本第3・4学年 わたしたちのきょう土 おおたま - 121/129page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 それに、本宮町との水あらそいもなくなりました。
 三ツ森ため池は、七瀬(ななせ)川の上流(郡山市熱海町へ)を長さ二〇五メートル、高さ二十五メートルのえんていで七十二万一千立方(りっぽう)の水をためることができます。この水は、新しくつくられた三千四百メートル余の導水路(どうすいろ)を通って、長井坂分水そうちに流れ、安達太良川と百日川に流れるようにつくられ、大玉村および、本宮町の一部に、かんがいできるようになりました。また、となりの郡山市熱海町の、かんがい用水にも、問題がないように、話し合いできまっています。

三ツ森ため池の工事

 初めは四十八万円(今のお金でおよそ二十億円)の予算で、その大部分は、国、県からのほじょ金で行われましたが、物のねだんが高く予算のえんじょがおくれ、一九三一年(昭和六年)に工事をすすめるのがおくれ、よく年から工事がはじめられ、

三ツ森ため池の取入口のようす
(三ツ森ため池の取入口のようす)


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は大玉村教育委員会に帰属します。
大玉村教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。