社会科副読本第3・4学年 わたしたちのきょう土 おおたま - 122/129page
一九三九年(昭和十四年)に完成しました。この昭和のはじめごろは、ふきょうで村人の多くはこの工事で働き、お金を得ようとしました。また、この工事によせる村の人々のねがいも、大きかったといわれています。
(また雨でがっかりした。七時からため池工事のすすめる運動のいみでおねがいした人夫(にんぷ)百五十名は村社に集まり、二十名の代表者をえらんで村長さんにねがい出たということです。)「玉井の鈴木吉成日記」
この工事で、玉井の水田四百七十六ヘクタールと本宮町二百三十四ヘクタールの水田に、水をかんがいすることができるようになりました。
また、本宮町の蛇(じゃ)の鼻(はな)の用水池利用組合も、この三ツ森池の水を利用することになりました。
このころ村には、ため池が多く、人々がいかに水のために苦労したかがわかります。