平成13・14年度版 ふるさと郡山の歴史 -016/041page

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5 鎌倉〜南北朝時代

荒井猫田遺跡の現場 説明風景

▲荒井猫田遺跡の現場 説明風景

まさおくん

ずいぶん大きな穴ですね。いったい何ですか。見学している中学生も熱心に説明を聞いていますね。 うしろに見えるのはビックパレットだから、安積町あたりですか。博士教えてください。

博士

はい、これは安積町にある荒井猫田遺跡だよ。穴の跡は、柱跡、井戸跡などだよ。

荒井猫田遺跡全景

▲荒井猫田遺跡全景

荒井猫田遺跡の発見により、鎌倉〜南北朝時代の郡山の様子がいろいろとわかってきました。 どんなことがわかってきたか探ってみよう。

荒井猫田遺跡木戸跡

▲荒井猫田遺跡木戸跡

広島県立歴史博物館

▲広島県立歴史博物館

荒井猫田遺跡は、中世(鎌倉〜南北朝)にかけての遺跡で、道跡、木戸跡、建物跡、舘跡など、中世の遺構が みつかりました。中でも木戸跡は全国でも始めて発見されました。木戸とは町や舘に出入りする人をチェックする 施設です。
 当時この付近には南北150m、東西70m以上の規模の町があったと考えられています。
 遺跡の周辺には、阿武隈川や笹原川が流れていて、当時の水上交通の拠点であった可能性も考えられます。
 全国で町跡が発見された中世の遺跡は、広島県の草戸千軒町遺跡、青森県の一三奏遺跡が有名です。
内陸部でこれらに匹敵する遺跡が発見されたのは、荒井猫田遺跡が全国でも初めてのことです。


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