わたしたちの郡山市-033/068page
安積原野の開拓
中条政恒
そこで,福島県は,なんとか安積開拓をすすめようと計画し,明治政府の中心人物であった大久保利通に事業のお金を出してもらうことにしました。開拓の中心となった人は,中条政恒(写真)という人です。
中条政恒は,米沢藩(山形県)の出身ですが,福島県の開拓かかりの役人になって郡山をゆたかな町にしょうと努力しました。
中条は,開成山近くに開こん事務所を立て土地を調べたり,畑をつくったりしました。二本松からも武士だった人々が開拓のために郡山にうつり住んできました。
阿部茂兵衛
左の写真の人物は阿部茂兵衛という人で,郡山の商人でした。中条政恒の熱心な開拓の話に心を動かされ,この計画を成功させようと鴫原弥作などと協力して開拓のための会社(開成社)を25人の人々とつくり,今の開成山あたりの開拓にあたりました。