1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -012/044page
そこから始まる、まちへ。T A I W A
21世紀を担う人間性豊かな教育文化の向上
心豊かなまちづくり
* まちぐるみの健全育成へ
健全な人材の育成が、まち発展の原動力一。つまり、人づくりはまちづくりです。
現在の1人っ子や2人っ子といった少子社会を念頭に、青少年の健全育成を最重要課題の1つとしてとらえる須賀川市は、学校のみならず、地域と家庭が一体となった調和あるまちぐるみの教育を目指しています。この調和こそが、次代を担う子どもたちの健全育成を達成し得る重要な要件であると考えるからです。
そのため、須賀川市では、多くの団体や組織、サークルなどと連携しながら、釈迦堂川の両岸を結ぶ干匹の「こいのぼり掲揚」や、終日子どもの楽園と化す「子どもの祭典」などのイベントを実施するほか、学校週5日制に対応し、その土曜休日に地区公民館などの公共施設を、子どもたちの憩いの広場として開放しています。また、PTAなどでも趣向を凝らした「親子の集い」などのイベントを展開しています。
さらに、20数種目にも及ぶスポーツ少年団や円谷幸吉メモリアルマラソンでの親子マラソンのほか、子ども育成会などによる球技大会、水泳大会など、スポーツ面の活動も盛んです。一方、文化面では、小中学生を対象とした、松明太鼓の伝統を守る小若組の活動を応援したり、博物館の企画展として、青少年向けの展示会などを、年数回程開催したりしています。
特にこれからは、地域において人材を育て、その地域のまちづくりに結び付けることが重要ですので、青少年が、その地域において気軽に「集い、遊び、学ぶ」といった、身近な世代間交流の場を積極的に創出していきます。
[校舎の新改築とパソコンの導入]
市民のしあわせと住み良いふるさとの実現には、「まちづくり」と同時に、「人づくり」が欠かせません。人々の意識が、まちを変えていく原動力となるからです。
そこで、須賀川市では、次代を担う子どもたちの健全育成を第一に考え、未来を築く心豊かでたくましい児童生徒をはぐくむため、積極的に教育環境の整備充実に取り組んでいます。
校舎の新改築や、プール、屋内運動場の整備は、その一環です。
また、これからのコンピューター社会に対応する能力習得のため、平成2年度から全小中学校へのパソコン導入に努め、平成8年度、市内8つの中学校と、分校を含めた14の小学校へのコンピューター教室とパソコン機器の設置が完了しました。
次代を担う子どもたちへの願い。それは「心豊かに、たくましく、育ってほしい。」