1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -011/044page
[時代を支えた高齢者のために]
我が国は、平均寿命が80歳という世界最長寿国となり、21世紀の初めには、4人に1人が65歳以上の方という超高齢社会が予測されています。
この日本社会を築き支えた高齢者のために、須賀川市では「高齢者保健福祉計画」を基本とした、デイサービスやショートステイ、ホームヘルパー派遣などの福祉対策事業の充実と利用促進に努めています。
また、「明るい長寿社会を築く市民基金」を創設し、その利子活用により、「寝たきり高齢者介護者激励金」を増額するとともに、痴ほう性高齢者にまで対象を拡大しています。
[障害者を乗り越えいきいきと暮らすまちへ]
須賀川市では、心身障害者が安定した生活を送れるように、医療・就労対策、在宅福祉、施設援護の充実や、相談・指導業務の強化など、福祉環境の整備に努めています。
また、障害者の生きがいづくりと自立更生のため、平成7年に「障害者小規模通所授産所」を開設するなど、今後も引き続き、障害者のための施設整備を進めていきます。
[子どもたちの健やかな成長を願って]
児童福祉の向上を大きな課題としてとらえている須賀川市では、未来を担う子どもたちの心身ともに健全な成長を願い、保育所や児童館の施設整備に力を入れています。特に現代の共働き世帯の増加に配慮し、随時、児童館の増設を進めています。
さらには、母子家庭の経済的な自立を図るため、指導や援助などの充実に努め、明るく希望に満ちた社会生活の実現を目指しています。
[介護保険]
平成12年度から実施される介護保険制度に関しても、須賀川市では、万全を期しています。特に平成10年度からは、専門の「介護保険準備室」を設置し、試行的にそのモデルケースに対する訪問調査や介護認定審査会などを実施するとともに、65歳以上の方を対象とした現状把握のための調査に努めながら、着々とその準備を進めています。