1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -014/044page
そこから始まる、まちへ。T A I W A
21世紀を展望した活カに満ちた産業の振興
産業社会のまちづくり
* 独自転作支援
平成10年度から2年間実施される「緊急生産調整事業」は、稲作農家にとって、大変厳しい転作事業です。そのため、全国的に、転作目標達成に向けた支援策が実施されていますが、特に須賀川市では、この転作事業の深刻な状況を考慮し、独自の支援策を講じています。
* 新特産品づくり
また平成10年度からは、「新特産品づくり調査事業」という、須賀川ならではの特産品づくりにも取り組み、ユニークなネーミングでアピールする生が良い「ヘソ曲がりねぎ」を誕生させるほか、現在、この地方の特産品として有名なキュウリを加工した「キウリ愛す」の商品化に努めています。さらに、「梅林自然公園」の建設にも取り組んでおり、将来的な梅の実の特産化を目指しています。
* 人材育成と新産業興しの支援策
一方、商工業面では、市内企業の経営安定と雇用の確保を図るため、人材育成のための研修や、新しい分野の産業興しに取り組む起業家を、資金面から応援する制度を、平成9年度からスタートさせています。
* 商店街のにぎわいづくり
また平成10年度からは、商業団体などの自主的なイベントによる、商店街などへのにぎわいづくりを、費用面から支援しています。
[時代に即応した農業へ]
農業は今、後継者の減少や、農産物の輸入自由化などにより、大変厳しい経営環境におかれるなど、一大変革の時を迎えています。
そこで、須賀川市では、農家の方々がやりがいを持って従事できるよう、農業生産基盤の整備や後継者の育成などをはじめとする、きめこまやかな施策を展開しています。
キュウリ、ニラ、トマト…。これらは、須賀川地方を代表する周年型農産物です。集出荷貯蔵設備などの整備充実により、周年型産地として確立されました。
特に国内有数の産地となっているキュウリの生産に関しては、平成8年2月、日本最大規模の最新鋭集出荷施設「きゅうりん館」が完成し、今後ますますの生産拡大に結び付くものと期待されています。また、同年3月には、21世紀を展望した組織づくりとして、合併による須賀
須賀川ならではの、市民を支える新たな産業づくりに努めています。