1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -015/044page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

川地方広域の農業協同組合が誕生しています。

 このように、須賀川市は、これからの時代に対応できるよう、さらなる近代農業の確立を目指していきます。

 また、福島空港の開港でクローズアップされたのが「フライト農業」。平成5年の開港以来、農協などの関係団体と連携し、野菜だけでなく、生産拡大に努めるトルコギキョウをはじめとした、花きなどもスポット的に空輸しています。

 一方、平成3年度には、農業振興に尽力された方々を顕彰する「農業賞」という制度を設け、経営改善や技術力向上、さらには魅力ある農業のアピールといった面からも、農業の振興や活性化に寄与しています。

ユニークなネーミングで、アピールする新特産品、「ヘソ曲がりネギ」
ユニークなネーミングで、アピールする
新特産品、「ヘソ曲がりネギ」



[魅力いっぱいの商店街へ]

 快適な市民生活に、必要不可欠な空間が、にぎわいのある商店街です。

 そのため、須賀川市では、多様化する消費者二ーズにこたえられる、魅力ある商店街を目指し、各種の活性化事業を積極的に展開しています。また、商工会議所を中心に組織されている「まちづくり推進協議会」への支援や、各種融資制度の充実などにより、郊外の大型店や地域間競争に負けない地元商店などの体質強化を図っています。

 特に、平成10年4月には、商店街組織などが積極的に取り組んだ電線類の地中化事業の完成や、活性化イベントを支援する「商店街にぎわい事業費補助金制度」の創設など、ハード・ソフト両面から支援し、「魅力ある元気な商店街づくり」に力を注いでいます。

生まれ変わった中心商店街通り
生まれ変わった中心商店街通り



[新しい雇用の場と工業技術を求めて]

 現代の産業構造の変革や工業技術の革新に対応し、さらなる飛躍を達成するには、空港のあるまちとしての機能を十二分に活用し、郡山地域テクノポリス構想に基づく高付加価値の技術集積とともに、研究開発型企業の誘致促進が、不可欠です。

 そのため、須賀川市では、既存企業の育成強化や、横山工業団地の発展充実を図るとともに、頭脳立地構想による産業支援サービス業を核とした企業立地のため、北部・南部工業団地の建設に取り組み、新たな雇用の場の創出に、全力を傾注しています。

 企業誘致は、長引く景気低迷で、厳しい状況にありますが、特に、平成8年度から供用を開始した北部工業団地への進出企業は、市内企業を最優先して協議を進め、すでに数杜が進出しています。

北部工業団地
北部工業団地

 一方、地場産品の開発と販路拡大のために設立した「須賀川物産振興会」への指導援助や、商工会議所などの各種工業団体への運営費支援のほか、市内中小企業への融資制度とその利子補給、さらには、人材育成と新産業興しの支援策なども行っています。

須賀川の産業の祭典「産業フェスティバル」
須賀川の産業の祭典「産業フェスティバル」

 平成6年度には、卓越した技能に長年精進された方々を顕彰する「技能功労者表彰制度」を設け、技能者の技術や地位の向上のため、側面から応援しています。


[おもてなしの心が息づく観光づくり]

 福島空港の開港に伴い、今、須賀川市には本格的な「高速交通時代」が到来。観光産業にも付加価値が求められるなど、大きな変革の時期を迎えています。

 このような社会情勢を見極め、須賀川市では、国指定名勝「牡丹園」をはじめ、既存の観光名所の施設整備に努めるほか、広域的な観光ルートの開発や、新たなる観光資源の発掘に力を入れています。

 また、訪れた方々に「来て良かった。もう一度来てみたい」と喜んでいただくために、観光の市民総ガイド運動を積極的に展開するなど、「おもてなしの心が息づく観光づくり」に努めています。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は須賀川市教育委員会に帰属します。
須賀川市教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。