1999　須賀川市勢要覧 「和　ＴＡＩＷＡ」 -020/044page

風薫る5月。230余年の歴史を秘めた290種、7千株もの古木に、百花の王があでやかに咲き誇る。

牡　丹　園

世界一を誇る国指定名勝

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　優雅な日本女性に例えられる「牡丹の花」その鮮やかな花が咲き誇る「須賀川の牡丹園」は、規模、美しさとも世界一を誇る名勝です。

　10ヘクタールの広大な園内には、290種、約7千株の古木が、5月初旬から下旬にかけて、見事な花を咲かせます。なかには、全国でもここだけという古木「昭和の夢」や、珍しい品種、緑の大輪「豆緑」もあります。このほかに、バラ、つつじ、しゃくやく、花しょうぶなども観賞でき、これらの花のシーズン中には、全国各地から大勢の観光客が訪れます。

　名実ともに世界一の須賀川牡丹園。そもそもは、明和3年(1766)、薬種商の伊藤祐倫が牡丹の根を薬用にしようとその苗木を、摂津国山本村（現在の兵庫県宝塚市）から譲り受けて栽培したのが始まりと言われています。その後、明治初期に柳沼家が受け継ぎ、種類、株数を