1999 須賀川市勢要覧 「和 TAIWA」 -023/044page

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関係が、友好都市締結によってなお一層、前進することになりました。

 その後、平成6年と8年には、市内中学校の2・3年生44人が福島空港からチャーター便「市民友好の翼」に乗って洛陽市へ。今後も様々な分野で、幅広く息の長い交流を続けていきます。


牡丹姫
牡丹園のシンボル「牡丹姫」は、牡丹を架け橋とする中国洛陽市との末永い友好交流のあかしです。昭和62年、洛陽市・王城公園の牡丹仙子像を模してつくられました。



[宝塚市へ牡丹の里帰り]

「須賀川牡丹園」のふるさとは、兵庫県宝塚市です。

 須賀川市と同様に、花ランド計画をはじめとする花いっぱいのまちづくりを進めているこの宝塚市に、平成5年10月29日、須賀川の牡丹がおよそ230年振りに福島空港から里帰りしました。空輸した樹齢約150年の古木3本と、樹齢約10年の若木20本が、宝塚市に植樹されたのです。この牡丹の里帰り事業は、須賀川市が、福島空港開港記念として提案し、実現したものです。

 また、牡丹園発祥230年を迎えた平成8年には、これを記念し、230本の牡丹の苗を贈っています。そしてこのとき、宝塚市からいただいた同市の木「ヤマボウシ」230本は、翠ヶ丘公園内に「ヤマボウシの里」として植樹整備されました。現在は、毎年せいそな花がその季節を彩り、多くの市民を楽しませています。

「ヤマボウシの里」での植樹式に臨む須賀川市長(左)と宝塚市長(右)
「ヤマボウシの里」での植樹式に臨む須賀川市長(左)と宝塚市長(右)

 北海道の函館市へも、平成6年10月6日、須賀川の牡丹を贈っています。戊辰戦争で大きな被害を被った函館市とは、平成6年6月、福島・函館間の季節便就航により、ぐっと身近なまちとなりました。そこで両市の友好のあかしとして、また、戊辰戦争で亡くなった方々の霊を弔うため、須賀川市の牡丹を函館市の五稜郭に植樹したのです。



全国9都市とのフラワー交流

  「市民の旅」

 花にまつわる行事を介して交流し、活力と安らぎのある住み良いまちづくりを進めよう。それが「フラワー都市交流連絡協議会」の目的です。

 北海道中富良野町(ラベンダー)、山形県長井市(あやめ)、富山県砺波市(チューリップ)、福井県武生市(きく)、静岡県下田市(すいせん)、兵庫県宝塚市(すみれ)、福岡県久留米市(つつじ)、鹿児島県和泊町(ゆり)、そして須賀川市(ぼたん)の9都市で構成されています。

 平成6年5月10日、同会の総会が須賀川市で開かれました。そこで多くの市民が、各フラワー都市の方々と親ぼくを深め合ったことは、須賀川市にとって大変有意義な出来事となりました。これを機に、毎年1回、その持ち回りの総会会場地を訪ね、市民レベルでの交流を深める「市民の旅」が実施されています。

 須賀川市では、このように牡丹を架け橋とした有意義な機会をとらえ、国内外との交流の輪を広げたいと考えています。

鹿児島県和泊町での交流
鹿児島県和泊町での交流


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