須賀川市人物読本 先人のあしあと -019/134page

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とつがめずらしく、おもしろくてたまりません。前もって想像(そうぞう)してきたこととじっさいに見たり聞いたりすることは、だいぶちがっていました。それでふところに入れておいた紙に、いくつかの俳句を書いてみました。
(俳句) 旅の夜めざめてみると、静かに春の水の流れる音がきこえてきます。
    ああ、わたしが、長い間、あこがれていた江戸への旅、生まれては
    じめてみた富士山は、まるでお父さんやお母さんにあったように、
    あたたかい心にさせてくれる山だなあ。
 
 この富士山の俳句には季題がぬけていますが、季節の感じはよくでていると思います。
 
野山もかすむ春雨(はるさめ)の
晴れてなごりの
「水かさに車はげしや藤の花」
しぶきにぬれて日に映(は)ゆる


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